人工芝うんちく
人工芝の管理方法
人口芝というと、メンテナンスが天然芝に比べて
非常に楽である点が、メリットとなっていて、
それゆえにおすすめされることが増えています。
しかしながら、管理も何もせずに
何年も同じ状態を保ち続けることはありません。
タイルや石材を使っても経年劣化を避けられないのですから、
人口芝だとしてもそんなことはできません。
人工芝にも多少のメンテナンスは必要で、
それが天然芝と比べたときに楽であるというだけの話です。
メンテナンスフリーという言葉を過信しないようにしましょう。
では、どのような管理が必要になるのでしょうか。
◆使用上の注意
管理は、トラブルの発生時の対応だけでなく、
予防から始まっています。
まず、人工芝の上に「土や砂などを持ち込まない」ように
気をつけてください。
細かい汚れは落ちても取れば大丈夫なのですが、
砂や土は雨天時などに、排水口を詰まらせて
水はけを悪くする原因になります。
人工芝は天然芝よりも丈夫で、耐久性も高いですが、
基本的に「火気は厳禁」です。
素材にもよりますが、熱に弱く、溶けたり焦げたりします。
燃え広がることが無いように
配慮して作られているものもありますが、
安物は簡単に燃えてしまうこともありますから注意です。
そのため、花火やバーベキューは
人工芝の上では行なわない方が無難です。
愛煙家の方はタバコの始末にも注意してください。
また、できるだけ人工芝の上では、
「安全靴やスパイクは履かない」ことが望ましいです。
フットサル場などでもスパイク禁止になっているところは多く、
やはり人工芝の損傷や磨耗を防ぐことが目的となっています。
同じく芝に負担をかける行為として、
「重量物を引きずる」などをしないことや、
「油や薬品をこぼさない」ことなども大切です。
こうしたことを基本的に守りながら使えば、
期待される寿命を守れるはずです。
◆普段のメンテナンス
人工芝の普段のメンテナンス方法としては、やはりお掃除です。
お掃除と言っても、難しいことはありません。
ゴミが落ちていれば拾い、
もしくはホウキや熊手で取り除きます。
細かい汚れは家庭用や車用の掃除機で
吸い取ってしまえばOKです。
もしも何か汚れのようなものが付着したとしても、
ふき取れば大丈夫です。
この場合、塩素系の洗剤はできるだけ避け、
柔らかめの布を使いましょう。
タワシなどでゴシゴシすると
芝の機能が低下するので気をつけてください。
また、経年劣化によって芝草が寝てしまうことがあります。
その場合は、デッキブラシなどで起こしてあげてください。
良質な人工芝ほど再び芝が起き上がってきますので、
芝が元気になった感じがします。
◆人工芝の廃棄に関して
長年使える人工芝も、損傷や色落ち、
もしくはお庭やベランダの模様替えのため、
いつかは廃棄処分されることになります。
現在のところ、人工芝は自治体にもよりますが、
一般ごみとして廃棄可能です。
この場合、あまりに大きいとごみとして出せませんから、
ある程度の大きさにカットする必要が出てきます。
敷設時と同じく、DIY用のハサミやカッターで切断可能です。
ただ、商業用途のものや面積が広い場合は産業廃棄物扱いになることもあります。
詳しくは各自治体にご確認ください。
今は人工芝のリサイクルに取り組んでいる業者も
増えているので、処理に困ったら、
一度相談してみるのもひとつの方法となるでしょう。
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